ハイビスカスの特徴
「ハイビスカス」は、世界の熱帯~亜熱帯地方で栽培されています。南国のイメージ感がたっぷりのハイビスカスの花は、各地でアクセサリーなど様々なモチーフに使用されてます。
ハイビスカスは暖かい地域では、庭木としても利用されてます。花の開花期間も長く、赤・ピンク・黄色・白などカラーバリエーションも豊富で、花の大きさも小さいものから大きいものまであり、その品種数は数えきれないほどです。
ハイビスカスは、咲いたらその日のうちに枯れてしまうという性質を持つ「一日花」と呼ばれる植物です。ひとつひとつの花の寿命は1日ですが、次々とつぼみをつけて新しい花を咲かせ続けます。
ハイビスカスという名前は、エジプトの美の神である「hibis」にちなんでつけられたようです。
ギリシャ語で似るを意味する「isko」と合わせ、「hibiscus」と呼ばれるようになりました。その由来通り、美しい花として大変人気です。
ハイビスカスの種類
ハイビスカスは、在来系、大輪系、コーラル系の3つの系統に分けることができます。
在来系のハイビスカスは、中大輪で花付きがとてもよいです。葉は大輪系より小さく、縁にギザギザしています。耐暑性は比較的強く挿し木で増やすことが可能です。
大輪系のハイビスカスは、花は大輪ですが、花数は少なめ、葉は大きくて丸いものが多いです。耐暑性は弱く、挿し木で増やすことは難しいです。
コーラル系のハイビスカスは、小輪が垂れ下がって咲き、花付きがとてもよいです。葉は小さくて縁にギザギザがあります。耐暑性は強く挿し木で増やすことが可能です。
ハイビスカス《Newロングライフ》Hibiscus hybridus
花保ちが良く分枝にも優れた新しい
ハイビスカスのシリーズ
コンパクトに草姿がまとまるのでインテリアとして室内でも楽しめる
耐陰性に優れ、陽の少ない場所でも次々に花芽がつく
Newロングライフ・シリーズは花保ちが良く1つの花が3~4日も咲き続ける。
鮮やかな花を次々と咲かせることから長期間楽しめることも魅力。コンパクトな草姿に大きく咲く花は、室内を美しく彩る。
グラフ社 デンマーク
世界最高のハイビスカス育種農場で毎年優れた品種を生み出しています。
1931年設立のハイビスカス育種・生産農場。現在は三代目のポール・グラフ氏が社長を務める。設立当初は
地元向けに様々な観賞用植物を生産していたが、1960 年よりデンマーク全土への出荷を始める。
1980 年に農場を現住所に移しハイビスカス専門農場となり、海外への出荷を始める。
ハイビスカスの生産に特化すると同時に、ハイビスカスの育種にも着手し、2007年に育種部門を別会社にする。
ポール・グラフ氏は生産者グループのユニークや資材会社のグリーンマークなどの代表も兼務し、創造的なマーケティングの手法で、現在ヨーロッパで最も成功している経営者の一人である。
品種一覧
コンパクトタイプ
アドニス
ニューアポロ
アドニスイエロー
アドニスローザ
アドニスダーク
アドニスアプリコット
アドニスレッド2
アドニスオレンジ
アドニスホワイト
ジュノ
ジュノレッド
アポロ4
ミディアムタイプ
アテナ
アリオン
ガイア
グレイス3
ボルケーノ
ボレアス
ボレアスイエロー
ラージタイプ
ヘラ
ザンテ
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光がよく当たる場所を好みます。ただし夏に株が弱っているときや、ハワイアン系の品種は半日陰へ移動させるとよいでしょう。
冬はガラス越しの日光が当たる暖かい室内で管理します。
5月から10月までは庭植えにすることができ、霜がほとんど降りないような地域では戸外でも冬越しします。
水やり
春から秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。特によく開花しているときは水分の吸収が盛んなので、水切れに注意してください。冬は控え気味に管理します。
庭植えの場合は、ほかの花木同様に乾燥が続くときはたっぷりと水を与えます。
肥料
春から秋の成長期に、化成肥料などを規定量よりやや多めに施します。ただし夏の暑さで成長が衰えているときは、化成肥料は控えてやや薄めの液体肥料を施し、様子を見てください。
庭植えの場合も同様です。
病気と害虫
病気:ほとんどありません。
害虫:アブラムシ、ハマキムシ、カイガラムシなど
アブラムシ、ハマキムシ、カイガラムシなどが発生します。見つけしだい防除します。
用土(鉢植え)
水はけのよい用土(赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土など)が適します。ただし6号鉢以上は赤玉土を中粒にします。
植えつけ、 植え替え
鉢植えは、1~2年に1回は必ず植え替えてください。適期は5月から6月です。植え替えを怠ると、生育が衰えるだけでなく立ち枯れを起こしやすくなります。
また根を切らず用土を足すだけの鉢増しならば、9月まで行えます。鉢植えを購入した際は、小さめの鉢に植えられていることが多いので、一回り大きな鉢に植え替えたほうが水管理が楽になります。
庭への植えつけは5月から6月に行い、事前に腐葉土などの有機物をよく混ぜてから植えつけます。
冬越しのための掘り上げは10月いっぱいまでに行います。鉢上げの用土は腐葉土などの有機物を混ぜることを避けると、冬の立ち枯れによる失敗を防ぐことができます。
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